僕たちは監視されている２

僕たちは監視されている ch.2 (このライトノベルがすごい!文庫)

ラノベのなかでは、人との距離感や気遣いをテーマにしていて、丁寧に描かれているなと思える作品。コンテンツとクローラなどの要素はＳＦのように感じられるが、描写は現代的。１巻読んだときの感想をどこかに書いたと思ったのだけど見つからなかった。あれ。
ラノベのシリーズ物だとだんだんキャラが変態になっていくものがいくつかあるが、このシリーズもそうならないか少し心配。とはいえそれをギミックにしていたから、上手いなと思った。時間の経過が１冊で一か月分なのかな。だとすると、ひょっとして卒業する３年のときまでシリーズ続けたりするのだろうか。卒業した後に世間の反応がどうなるかが肝なのでそこまで続けてみて欲しいが、どうなるんだろう。世界観を広げようと思えばいくらでも広げられる設定だろうけど、今回それをせずに作っているのが何気にすごい。全体的に丁寧だというのが感想。
なんというか最近多いライトノベルがアニメ化するようなものよりも、ドラマ化などのほうが似合っている気がした。するのかは知らないけど。
しかし、相変わらず値段は安い。レーベル自体の話も色々あるけど、この作品はラノベとしてじゃなく一般に向けて売ってもいいよなーと思う。あー立ち位置がメディアワークス文庫に近いのか。