交換ノートは喋らない

 HEROさんの短篇集2作目。前作と同様こちらも現在でもHEROさんのサイトまたはpixivで閲覧可能。
ただやっぱり好きな話が入っていると買いたくなる。今回は3編とも恋愛の話。微熱ディスプレイの世界が好き。成人ゲームのキャラクターが意思をもって話しかけてくる、とかくとそれこそアダルト向けのコンテンツに見えるが、そういう話ではなく。誰も書いていないような話ではないけれど、登場人物の心理の動きが丁寧に描写されているので何度も読み返したくなる。

 以前何かの評論で、webで元々無料で公開されていたのを出版なり、CDなりで正規のルートで販売されたときに買う人がいるのはそれが「お祭り」への参加券だからだというのを読んだことがある。ファウストだったかな。納得できない部分もないではない。ただそれだけでもないような気がする。
 もうwebがみなに浸透して何年も立ってる。以前から見ていたサイトさんたちの中でも漫画家になったり小説家になったりする人たちもたくさん出てきて、お祭りという気持ちだけではないような気になってきた。まあこれは人によるだろうけども。それよりもこれだけ更新早くてどうやって生活しているんだろうとハラハラすることのほうが多い。

 でもまあHEROさんの場合はそれらともちがって、なんで買っちゃうのか自分でもよくわからない。手元に残しておきたいのか、本という端末が重要なのか。なんでだろうねえ。

 キーボードとマウスのプレゼントが結構ほしい。が応募するためには浅尾さんと倉田くんの4巻を買わねばならぬ。そっちは集めてないんだよなあ、そして買っちゃうと集めないといけない気分になるんだろうなあ。結構迷う。