古風な名前ですね、と呼ばれる日。

俗に言うキラキラネームの話。れっつかうんたー。

 奇を衒った名前を赤子につける世の中に知らない間になったらしい。赤子の知り合いはいないし、親になることも名前を付けることも幸いにしてというか不幸にしてというべきか、予定も機会もないので実際のところは知らない。変わった名前を付けたがる親は昔からいたとは思うけれど、変わったものが普通になると、次第に気をてらうのと違う意図がでてきたのだろう。周りで浮かないように名前をつけようとすると、まあそうなる。名前によって子供の間でいざこざがあるならなおさら、多数に合わせ「変わった普通の名前」をつけようとするだろう。どちらともとれるような名前にするのが無難に思えるけれど、それは結局多数派を多く見せるだけとも言える。

 デジタルネイティブな子供たち。こちらも実態はよく知らないが、昔よりもネットに触れる時期はずっと早いだろう。名付けられた名前だけでなく、自分でつけた名前でも活動するのが今の子供達では普通だったりするのだろうか。ネットでいつから活動するかで、彼らにとっての名前の意味も違うものになっていたりするかな。あーでも今の中高生ぐらいだと逆に実名なんだったっけ。

 今の大人達にとっての普通と、子供たちにとっての普通は別のことになる。いつか年をとり、老人になれば「古風な名前ですね。」と呼ばれる日が来るかもしれない。文化の流行り廃りは年々加速する傾向にあるようなので、どうなるかは結局わからないけどね。