電子マネー雑感

電子マネーを使ってないけど、電子マネーの話をしてみる。
今の経済事態が貨幣を中心として、物品の交換、サービスの提供、労働力の対価云々になっているわけですが、貨幣そのもの価値はどうなっているのでしょうかという話。一万円札や千円札は一万円や千円として扱ってくれるけど、原価自体は千円もないわけです。で、だれがその価値を決めているかというと日本銀行とか政府とかその変なわけです。なぜ、こんな話から入るかというと、貨幣自体の価値を大抵は保障してくれる存在がいるということです。いなかったらちょっと高級な紙なわけで。
で、電子マネーでは、そういううのではなく、電子マネーの価値を保障してくれる存在ってのは今のところそのサービスを提供している側で、これは図書カードとかと同じなはず。ただ、電子マネーの違うところは物理的存在と情報が分離しているところ。形が同じであっても価値はそれぞれ違うと。
情報が分離しているとどうなるかというと、たとえばこんなことが成り立つかもしれない。ある地方で、その地方銀行がその地方だけに通用する電子マネーを発行し、その電子マネーがその地域でかなり浸透して、買い物は大体それになったような状態だとする。その状態で地方銀行電子マネーの情報をいじってハイパーインフレを巻き起こすことも可能なのではないでしょうかと思うわけで。物理的量とイコールではないから操作自体が行いやすいはず。その操作にどんな意味があるかといわれると微妙なわけですが、通貨自体の価値を別の概念へパラダイムシフトすることも可能になるんだなという結論。